喫茶大阪府 豊中市2026.08.28
48年、同じ豆を挽きつづける。
喫茶ひらの取材写真
阪急豊中駅から商店街を七分ほど歩くと、看板の文字が半分消えた店がある。喫茶ひらの。平野孝一さんが二十四歳のときに開けて、いま七十二歳になる。
開店から四十八年、豆を変えたことがない。理由を聞くと、平野さんはカウンターの奥から一枚の紙を出してきた。最初の焙煎所からの納品書だった。
「うちのコーヒーが旨いかどうかは、わし決められへんのですわ。四十八年おなじ味やから、旨いも不味いもない。ただ、変えたらあかんとは思うてる」
常連の多くは、開店当時からの客だという。名簿があるわけではない。ただ、来なくなった人のことは覚えている、と平野さんは言った。
店を継ぐ人はいない。それについて平野さんは、特に何も決めていないと言う。「決めんでも、そのうち決まりますやろ」
この記事の店
喫茶ひらの大阪府豊中市本町0-0-0
7:00 – 18:00 / 日曜定休
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